勤務先の倒産をきっかけにクレジット・サラ金の借金で多重債務者となり、任意整理をした作者の借金返済日記と債務整理のQ&A

なぜハーバライフはネットスパムを続けるのか

なぜハーバライフはネットスパムを続けるのか | マルチ商法ビジネスにご用心 | 借金女王-多重債務者の返済日記と債務整理FAQ

●2007年5月/初稿 ●2008年3月/改訂1 ●2012年6月/改訂2

はじめに-4年ぶりに記事を追加するにあたって

この「マルチ商法ビジネスにご用心!」というコンテンツを立ち上げたのは、2003年の初め頃のことです。
2000年のサイト開設以来、掲示板にたびたび行われる、マルチ商法ビジネスのブラインド勧誘の書き込みに悩まされ、彼らへのけん制の思いも込めて、このコンテンツを立ち上げました。
調べるうちに、そのほぼすべてがハーバライフ社の会員による書き込みだとわかりました。

その後、それまでネット上での勧誘活動を一切規制していなかったハーバライフ社が「インターネット広告規定(2007年6月版。現行規定はDTにならないとアクセスできないため不明です)」を策定し、掲示板への宣伝書き込みの規定や、勧誘用ホームページの登録制度などを設けたため、このサイトのような個人サイト掲示板での勧誘活動は収束しました。
しかし、その頃から増えてきた個人ブログのコメント欄やトラックバック機能を使った勧誘行為、mixiなどSNS上でのブラインド勧誘は増加して行ったようです。

さらにこの間、大幅に多様化したネット上の広告にも目をつけ、リードメールなどの広告やクリック保証型テキスト広告など、低単価な広告に積極的に出稿をするようになりました。

2007年に入ると、ハーバライフ会員はGoogle AdSenseなどの低単価のコンテンツマッチ型リスティング広告に、下に引用したようなテキスト広告をこぞって出稿しはじめました。
これによって、Google AdSenseを掲載していた当サイトも、ふたたび直接的な被害を受けるようになりました。
これが、新たにページを追加することになった直接のきっかけです。

しかし、こうして新たにページを作ってまで分析してみたくなったのは、ハーバライフ会員が出稿している下記のような広告文に大きな違和感を感じたからです。

・簡単に取組めた在宅ワーク 日に2時間のパソコン作業が私のお仕事 これで月5万円 悪くないね
・週末社長で年収一億に 空いてる時間にパソコンをいじるだけ 完全フォローで誰でも高収入GET

「1日2時間のパソコンでの在宅ワーク」とマルチ商法ビジネスは、私の中ではまったく結びつきませんでした。
だから、「ハーバライフはマルチ商法とは言えない、何か別のことをやっているのではないか」と、思ったのです。

そうして調べていくうちに、ハーバライフ会員がもくろむ「ネット上でのマルチ商法ビジネス」の姿が浮かび上がってきました。

連載販売取引(マルチ商法・MLM・ネットワークビジネス)とは

マルチ商法の定義

「マルチ商法」、「MLM」、「ネットワークビジネス」、「NB」などの呼称は、すべて「特定商取引法」で「連鎖販売取引」と規定されている業態の別称です。

マルチ商法ビジネスとはどんなビジネスなのかは、このコンテンツ内の「マルチ商法って何?」のページに書いてある通りですが、もう一度消費者庁のページから引用して確認します。

特定商取引法では、連鎖販売業を次のように規定しています。
(1)物品の販売(または役務の提供等)の事業であって
(2)再販売、受託販売もしくは販売のあっせん(または役務の提供もしくはそのあっせん)をする者を
(3)特定利益が得られると誘引し
(4)特定負担を伴う取引(取引条件の変更を含む。)をするもの

具体的には、「この会に入会すると売値の3割引で商品を買えるので、他人を誘ってその人に売れば儲かります」とか「他の人を勧誘して入会させると1万円の 紹介料がもらえます」などと言って人々を勧誘し(このような利益を「特定利益」といいます)、取引を行うための条件として、1円以上の負担をさせる(この 負担を「特定負担」といいます。)場合であれば「連鎖販売取引」に該当します。
実態はもっと複雑で多様な契約形態をとっているものも多くありますが、入会金、保証金、サンプル商品、商品などの名目を問わず、取引を行うために何らかの金銭負担があるものはすべて「連鎖販売取引」に該当します。

従来のマルチ商法ビジネスの理念と形態

上記の定義をハーバライフにあてはめてみると

(1)物品の販売・・・栄養補助食品とパーソナル・ケア製品の販売事業
(2)再販売する者・・・ディストリビューター
(3)特定利益・・・小売収入の25%~50%、卸売収入の8%~25%、ロイヤリティ(下位会員の売上からのキックバック)
(4)特定負担・・・ディストリビューター登録料9,975円、更新料1,155円/年
★ただしロイヤリティを得るためにはスーパーパイザーに昇格する必要があり、スーパーバイザーの更新料は7,875円/年となります。

ハーバライフ社自身は2008年当時、連鎖販売取引を「ネットワークマーケティング」と呼んで、自社サイト内で下記のように説明していました。(2012年現在、下記記述は削除されているようです)

ハーバライフは、高品質の栄養補助食品と化粧品の販売を通じて、すこやかで美しいライフスタイルをより多くの人々に伝えるために、ネットワークマーケティング (MLM)というビジネスを採用しています。ネットワークマーケティングとは、人と人とのつながりを通じて製品やサービスを流通させるビジネスのことです。

ニュースキン社のサイトには、2012年現在も、上記のハーバライフ社の説明とほとんど同じような記述が見られます。

ニュー スキンでは、製品のよさを「口コミ」で伝え、愛用者を増やしていくという、ネットワーク マーケティング(またはマルチ レベル マーケティング)と呼ばれる販売形態を採用しています。
ニュー スキン ビジネスでは、自らが愛用者として製品の素晴らしさを実感できると同時に、製品を販売しながら、そのネットワークを拡大していくことで、製品の流通による報酬を得ることもできるのです。こうした販売形態は、まさに人と人との信頼関係で成り立つものといえるでしょう。

どちらも、「商品の良さを人から人へ伝える」ことがビジネスのスタイルだと説明しています。
私がニュースキンに関わった時にアップラインから教えられたのも、

1.自分が製品を使っていかに健康で美しくなったかを見せる(比較のために昔の写真を携帯する)

2..相手に製品を(強制してでも)使わせる

3.製品を使って、健康で美しくなった相手を(本当は何も変わっていなくても)とにかくホメちぎる

4.「こんなにあなたをキレイにした製品を、ぜひお友達にもすすめましょうよ」と言ってビジネスに誘う

というやり方です。

当時はまだこんなにネットは普及していませんでしたが、普及していたとしても、このやり方は直接相手と会わなければ成立しません。
だから、ハーバライフ会員が、この仕事を「在宅ワーク」と呼んで勧誘をしていることに、とてつもない違和感を感じたのです。
メールやビデオチャットでも部分的には代用可能ですが、お肌のツルツル感は触ってもらわなくてはわかりませんし、製品の使用感もその場で体験してもらうことができませんので、ネットを通じた勧誘は非効率です。
どう考えても、1日2時間自宅でPCを操作するだけで収入が発生するとは思えません。

それなのに、どうしてハーバライフ会員は、広告費を払ってまで上に揚げたような広告を打ち続けるのでしょうか。

ゴールデンルールの曲解

法規制とマルチ主催会社の対応

「直接人に会って伝える」ビジネスが本来のマルチ商法ビジネスです。
それゆえに、マルチ商法を「しがらみビジネス」「人間関係を壊すビジネス」と呼んで、強く批判する人たちも大勢います。
その一方で、ハーバライフ社とニュースキン社がそろって、それぞれ「人と人のつながり」「人と人との信頼関係」という言葉を持ち出しているように、良くも悪くも「人間関係」が基盤となるビジネス形態だということです。
しかし、単に「製品の良さ」だけを伝えるだけであれば、これほど大きな社会問題にはならないはずです。「製品の良さ」だけではなく、「製品を売る人をリクルートするとバックマージンが入る」という情報も一緒に「伝える」というところが問題になるのです。
お金が絡むと人は冷静さを失うものです。事実を誇張したり、都合の悪い事実を隠したり、挙句の果てには嘘をついてしまいます。

特商法は、このような誇張や隠匿や虚偽が起こらないようにするための法律ですが、お金に目が眩んだ人たちは、その抜け道を狙ったような行為を繰り返し続けています。
このため、特商法は他の法律に比べると、かなり高い頻度で改正され、その解釈をより厳格に規定するための「通達」や「ガイドライン」も頻繁に出されてきました。

現在は、消費者庁のホームページに詳細な解説が掲載されています。

平成21年版 特定商取引に関する法律の解説(逐条解説)-第3章 連鎖販売取引

このため、多くのマルチ商法の主催企業は、会員ひとりひとりが行う広告宣伝活動を監視することは不可能だと判断したと思われます。このビジネスが「人と人が直接会って広めるビジネス」であることを強調して、ネットをはじめとしたほとんどの媒体への広告出稿や自作のチラシ作成を禁止しています。
たとえばニュースキン社が自社の会員向けに配布している「特商法に関する概要説明」の中には、以下のような記述が見られます。

なお、当社のディストリビューター規約(セクション20:広告宣伝および社名の使用)で、ディストリビューターの皆様が、ビジネス チャンスまたは製品について、いかなるメディア(雑誌、新聞、ミニコミ誌、インターネット、チラシなど)によっても、広告宣伝活動をすることは禁じられています。ニュー スキン ビジネスはあくまでフェイス ツー フェイスでビジネス チャンスや製品の良さを伝えるものです。

アムウェイなど他のマルチ商法の主催企業も、ほとんど全社がインターネット上での広告宣伝活動を禁止しており、おもだったマルチ商法主催企業の中で会員のネット上での広告宣伝活動を禁止していないのは、ハーバライフ社のみです。
ハーバライフ社も、会員の宣伝用ホームページの公開を登録制にしてチェックをしているということですが、書き換えも移転も簡単にできるホームページの特質を考えると、十分な管理ができるとは思えません。
事実、ハーバライフ社の許可を受けたサイト(ハーバライフ社のバナーが貼ってあります)でも、ほとんどが特商法35条で定められた表示義務を満たしていません。他社との差別化をはかりたいのかもしれませんが、ネット上での広告宣伝活動をハーバライフ社だけが禁止していないことには、大きな問題があると思います。

そのよう批判をかわすためか、ハーバライフ社も、上記インターネット広告規定内の「インターネット広告登録申請について」と題した前文の中で、ネット上での広告宣伝活動を下記のように位置づけています。

ハーバライフ・ビジネスにおいてインターネットによる広告活動は、あくまでもビジネス活動をサポートする手段の1つです。ハーバライフ・ビジネスの基本である「製品を使い、バッジを付け、人に話す」というゴールデン・ルールを踏まえ、インターネットによる広告活動が、あなたのビジネスのサポートになると考える方は、「インターネット広告に関する規定」および関連法令を守った上で、正しくインターネット広告を使用してください。

この文章を普通の人が普通に読めば、「インターネット広告活動は、あくまでもビジネス活動の補助ツールである」と解釈すると思います。
太字になっている「製品を使い、バッジを付け、人に話す」というゴールデンルールも、法令に触れない正しいビジネス活動のための基本ルールだと解釈できます。
つまり、

●製品を使う → 製品の愛用者になって、販売者として必要な商品知識を得る
●バッジをつける → 社名や商品名を最初からきちんと示す
●人に話す → 製品の成分や使い方を正しく説明し、ビジネスのシステムやリスクもきちんと説明する

と理解するべきでしょう。
「そのサポートツールとしてホームページを活用できますよ」、というのが、ハーバライフ社の意図するところではないでしょうか。

ゴールデンルールの意図的曲解

しかし、ハーバライフの上位会員は、主催会社が設定した「ゴールデンルール」をまったく別の解釈で下位の会員に説明しています。
上位会員が下位会員を「洗脳」するために、意図的に捻じ曲げた解釈をおこなっているようにさえ感じられます。
ハーバライフ社がネット広告を禁止していないことと、ハーバライフ会員による「ゴールデンルールの都合のよい解釈」が、マルチ商法を「1日2時間の在宅ワーク」にしたからくりと言えます。

1)製品を使う!
商品は、ディスプレイしてあった製品ではなく「体験談」
体験談を「メッセージ」することが「メッセージビジネス」
商品である「体験談」を誰でもすぐに手にする方法が製品を使う!

2)バッチをつける!
「ダイエットのことは私に聞いて!」や「ビジネスチャンスは私に聞いて!」のバッチで「メッセージ」を発信する。

3)人に話す!
製品やビジネスの内容ではなく「Herbalife」にかかわってよかった事を話す。

どれもハーバライフの“王道”であり、実績がある方法です。しかし、どれも「販売活動」・「セールス活動」してるわけではないんです。どちらかといえば「アプローチ型」でなく「受身型」ですね!つまり、こちらからの「メッセージ」を一方的に流してるだけであり、すべて、【メッセージ】の【手段】なんですね!

そして、その<メッセージの手段のひとつ>として、我々が活用してるのが【インターネット】だという事なんです。

これは、あるハーバライフのビジネスグループの「NEXTページ」と称するホームページからの引用です。
(現在、このサイトはパスワード規制がされているため、2007年当時に公開されていたページ【ミラー】から引用しています)
このホームページは、ネット広告やメーリングリスト上の抽象的な誘い文句に釣られて、多くはマルチ商法であることも知らされないままに、初めてイベント(会員が嬉々として「痩せた!」「儲かった!」と自慢する会)に参加した人にだけURLを教えているページのようです。

この解釈で行けば、ハーバライフ・ビジネスは、「一方的な垂れ流しビジネス」だということになります。
候補者の名前を連呼するだけの選挙カーのように、相手が聞いていようがいまいがお構いなし、もちろん相手からの疑問・質問にも耳を貸さず、ただ一方的に都合のよい情報だけをあちこちに垂れ流すことが「ゴールデンルール」であり、ハーバライフの「王道」だと言っています。最初に上げた広告文を見ればわかる通り、彼らは「ハーバライフ」という名前すら言わずに、ひたすら「楽に儲かる」ことだけを連呼していますので、名前連呼の選挙カーの方が名前を言っているだけまだマシかもしれません。

いずれにしても、このビジネスグループは「製品の良さを人から人に伝える」というマルチ商法ビジネスの概念を捨て、マルチ商法ビジネスは「一方的な垂れ流し連呼ビジネス」だと割り切って活動していると思われます。
「一方的垂れ流し」をする場所としては、確かにネット上は最適です。
これは良く言えば「新しい試み」であると同時に、従来型のマルチ商法ビジネスの限界を露呈しているとも言えるのではないでしょうか。

マルチ商法がなぜ在宅ワークなのか

インターネットビジネス = ネットスパム

彼らにとってのハーバライフ・ビジネスは、ハーバライフ社が言う「人と人とのつながりを通じて製品を流通させるビジネス」ではなく、「都合の良い情報だけを一方的に垂れ流して回るビジネス」です。
ネット上での「一方的な垂れ流し」とは、簡単に言ってしまえば「スパム行為」です。
彼らが広告している「PCで1日2時間の在宅ワーク」の中身は、「1日2時間のネットスパム活動」だということです。
上で紹介した2007年当時の「NEXTページ」の中には、以下のような記述が見られます。

●インターネットビジネスの場合
主に、「ビジネス体験談」を「メッセージ」します!
つまり、私たちは、アップラインのグループHPを使わせていただき、インターネット上で「メッセージ」しまくります!
そして、関心がある人が行動を起こされますから次の情報がわかる場所を案内すればいいんです!
主な方法は、掲示板・メルマガ広告・検索エンジン・ブログなど、、、を使います。

「掲示板・メルマガ広告・検索エンジン(リスティング広告)・ブログ上でビジネス体験談を垂れ流しまくる」のが、このビジネスグループが行っているハーバライフ・ビジネスだということです。
この方法では、ハーバライフ本社が策定した規定、宣伝活動を行う各サイトの利用規約、さらに特商法にも抵触する恐れがあります。
「NEXTページ」は、ハーバライフのいくつかのビジネスグループの中でも最大手のグループの勧誘ページだそうですが、これらに関する情報提供や注意喚起は一切なく、「ビジネス」を行うものとしての自覚と責任感が欠落している、と言わざるを得ません。
このような点も、マルチ商法ビジネスが「ビジネスごっこ」に過ぎないと揶揄され、まっとうな「ビジネス」として認知されない一因でしょう。

ブログでのビジネス活動は上記「広告規定」によって明確に禁止されています
掲示板やメールでの広告活動は、上記「広告規定」によって、掲示板等の管理者の許可を得た上で、特商法35条で定められている表示義務をすべて果たしている場合のみ許可されています
mixi等のSNSでの活動も上記「広告規定」によって、ブログの利用と同じく禁止されています。(★mixiは連鎖販売取引の勧誘を利用規約で明確に禁止しています)

ネットスパム = ビジネス という錯誤

「ビジネス体験談」といっても、「毎日ネットスパムをやっています」とか「商品を買い込み過ぎて借金が増えました」などという「体験談」を書くわけがありませんから、おのずと下記のような文章になってしまいます。あくまでも「楽して儲かる」です。

・高収入にあこがれ、ある?主婦でも月収数百万!稼ぐ仕事 自宅で空いた時間にコツコツできる
・空いた時間で稼げたぁ サラリーマンでも空いた時間で 収入が、2倍、2倍に、ええ~
就職できなかった私が 自宅のパソコン一台で年収みたいな月収に

これは、2007年頃、Google AdSenseに出稿された広告文ですが、2012年現在でも、副業や起業をテーマにしている掲示板やマルチ商法の広告を規制していないリスティング広告、一部のブログやSNS上にも同じような文章を書いて「アップラインのホームページ」(一例)にリンクを貼っています。
こうした作業が、このビジネスグループの言う「インターネットビジネス」、「週末社長様」のお仕事内容です。

やっている本人たちには、このような作業が「スパム行為」だという自覚はまったくないと思います。本気でこれが「ビジネス」だと思ってやっているはずです。
それは前述のとおり、マルチ商法のビジネスグループが、トップを教祖とした宗教団体的な集団になってしまいやすいからです。
信じるべきは、法律でもハーバライフ本社の言うことでもありません。アップラインの言葉こそが、彼らにとっては唯一無二の「金言」なのです。

ネットスパムで「稼げる」仕組み

稼げる(はずの)ビジネスフロー

ネットスパムがマルチ商法ビジネスの”新しい”ビジネススタイルだということはが見えてきました。
では、このネットスパムが「収入」を生み出す仕組みはどんなものなのでしょうか。
上で紹介した2007年当時の「NEXTページ」の中に、下記のようなチャート図が掲載されています。(画像クリックで拡大画像が表示されます)
ハーバライフの"インターネットビジネス"

●ディストリビューター登録 → 初期登録料9,974円
●ホームページの準備 → アップラインに4,000円払って購入する

【在宅ワーク1】リスティング広告やメルマガ広告等にホームページの広告を出稿 → 広告費を負担(月1万円程度?)
【在宅ワーク2】副業・起業などをテーマにした掲示板に書き込み/自分のブログやSNSの記事内で宣伝
【在宅ワーク3】ホームページからアンケート回答やメーリングリストに登録した人にメールでフォロー(抽象的な言葉で勧誘)
【在宅ワーク4】メーリングリストへ投稿 → 「ハーバライフ」「マルチ商法(MLM、ネットワークビジネス」)という言葉は絶対に使用せずに、「楽に稼げた」「製品を使って痩せた、健康になった」ことだけをひたすらアピール。具体的な内容についての質問には「イベントに参加すればわかる」と返信し、絶対に教えない

●イベントに参加し、「NEXTページ」を見た人がディストリビューター登録 = ダウンライン獲得(但しこれだけではまだ収入は発生しない)

●スーパーパイザーに昇格 = 約65万円分の商品を購入

●ここで初めて、3段階下までのダウンラインから5%のロイヤリティを得る権利獲得

“初期投資”は66万5000円

この「在宅ワーク」を始めるためには、最低でも、ディストリビューター登録料とアップラインからのホームページ購入代金の計約1万5,000円の出費が必要になります。さらに、広告の出稿費用もかかります。ただし、これだけではまだ「ビジネスをする準備が整った」というだけです。
ハーバライフのシステムでは、ディストリビューター登録をしただけでは、収入を得ることはほとんど不可能なので、まとまった収入を得るためには「スーパーバイザー」に昇格する必要があります。
スーパーバイザーになる一番手っ取り早い方法は、商品を約65万円分まとめて購入することです。その後も資格維持のために、毎月自分と3段階下までのダウンラインの合計購入額を約6万円以上に保つことと、毎年約8,000円の登録更新料が必要です。
これだけの出費をして、やっと「週末社長」と名乗ることができ、「利益が発生するかもしれない」状態になります。
上図のように、ダウンラインがどんどん付いて、そのダウンラインがどんどんスーパーバイザーに昇格してくれれば、「稼げる好循環」が生まれますが、そう簡単に行くわけがないことは想像に難くありません。
初期登録費用+スーパーバイザー昇格のための商品購入代金=約66万5,000円を回収しようとするだけでも、単純計算では、3段階下までのダウンライン20人をスーパーバイザーに昇格させなくてはなりません。ここまではいくら「収入」が発生していたとしても、原価の回収に過ぎず、「利益」とは呼べません。
あくまでも単純計算をした場合ですが、21人目をスーパーバイザーに昇格させて、ようやく「利益」が発生することになります。

商品はどこへ?~従来型マルチ商法の限界

商品の無いマルチ商法 = ねずみ講

彼らの「インターネットビジネス」が、従来の「人から人へ伝える」マルチ商法ビジネスと大きく違う点は、伝える相手が友人・知人ではなく、顔も名前も知らない赤の他人だという点です。
2007年当時の「NEXTページ」では、「インターネットビジネスのメリット」を下記のように紹介しています。

さて、ここから、「インターネットビジネス」のメリットに関してお伝えします!
●対面ビジネスが苦手でもビジネスができる。 ●人脈が無くても多くの知らない人に伝えることができる。 ●地域性・田舎に関係なく全国規模でビジネスができる。 ●パソコンがあればどこでも仕事場になる。(ホテル、喫茶店でも) ●「メッセージ」を正確に迅速に大量に伝えることができる。

くわえて、パソコンを使うことによって
●空いた時間を活用して ●自分の都合のいい時間に合わせて ●自宅で、自分の部屋を職場にして ●自分の生活ペースにあわせて
仕事ができ、副収入を得ることが出来るんです!

ここでもう一度、消費者庁のホームページにある「連鎖販売取引の定義」を確認してみてください。ここで一番最初に挙げられているのが、

(1)物品の販売(または役務の提供等)の事業であって

という点です。
あくまで「物品(またはサービス)の販売」をする事業で、その売り上げのバックマージンが入ってくるのが「連鎖販売取引」(=マルチ商法)です。
販売する物がなく、特定負担と特定利益だけで成立しているビジネスは「無限連鎖講」(=ねずみ講)となり、法律で禁止されてている違法なビジネスです。

マルチ商法は商品があることで、かろうじて「違法ではない」ビジネスだと言えるわけですが、上記「NEXTページ」での「インターネットビジネス」の説明の中には「商品を販売する」という仕事についての記載はまったくありません。
商品の流通なしには、スーパーバイザーへの昇格も、ロイヤリティの発生もあり得ませんので、どこかで商品は動いているわけですが、少なくとも彼らの言う「インターネットビジネス」の中に、商品の販売業務は含まれていません。

ハーバライフ本社が標榜する「人と人とのつながりを通じて商品を流通させる」というビジネス形態を捨て去り、「つながりのまったくない人に儲かる情報を一方的に垂れ流す」というビジネス形態を取っているわけです。
商品があっても、その商品に実質的な価値がなかったり、商品購入が実質的には特定負担になっているようなマルチ商法が「ねずみ講」と見なされて処罰された事例もありますから、その意味では、このような、インターネットを使ったハーバライフ・ビジネスは限りなく「ねずみ講」の色に染まったマルチ商法だと言えます。

これは、インターネットの普及に伴って可能になったビジネス形態だと言えますが、インターネットの普及に伴って商品の魅力でビジネスすることができなくなったことの裏返しとも言えるのではないでしょうか。

失われた商品の「優位性」

私がニュースキンに誘われた約20年前には、マルチ商法の商品(特に化粧品・健康食品)にはそれなりの魅力がありました。
商品そのものが特別良いというよりも、「人と人とのつながりを通じて販売される」がゆえの、下記のような「優越感」「お得感」「安心感」があったのです。

●店頭で買えない/会員の紹介がないと買えない
→ 「限定品」に近い感覚・誰でも知っているわけではないという「優越感」
●会員になると定価より安く買える上に、人に紹介すればロイヤリティ収入がある
→ 「お得感」
●その商品を使っている人から使用感や効果を聞ける
→ メーカーがうたう効果ではない「生の声」が聞ける「安心感」

しかし、今ではこのような「優越感」「お得感」「安心感」は、マルチ商法の商品でなくても味わうことができるようになりました。
今や、通販限定の化粧品や健康食品はいくらでもあります。購入でポイントが溜まったり、まとめ買いや定期購入による割引制度を導入している所もたくさんあります。「友達を紹介したら、商品券1000円分プレゼント」などという通販化粧品も珍しくありません。
さらに、コスメやダイエット食品なら、SNS、口コミサイト、個人のブログ記事などでいくらでも「使っている人の生の声」を聞くことができるようになってしまいました。
今は、マルチ商法の商品も、ドラッグストアに売っている化粧品も、同列に並べられて評価を受けるようになってしまい、マルチ商法の商品ならではの差別化をはかるのは難しくなりました。
化粧品や健康食品は、人によって合う・合わない、好き・嫌いが分かれるものですから、ここで評価はしませんが、ハーバライフの健康食品は遺伝子組換え不分別の大豆を使っているほか、大量摂取するとビタミンAの過剰摂取になるなど、安全性の問題を指摘している人がいることも事実です。

今でもマルチ商法のディストリビューターは、いかに市販品が粗悪品で、自社製品が高品質で安全性が高く、コストパフォーマンスが優れているかを、客観的な根拠も示せないのに、アツく語ります。10年前はそれを検証する手段もなく、アツく語るディストリビューターの言葉を鵜呑みにする人も少なくなかったと思います。しかし、今はネットでネガティブな情報をいくらでも見つけることができるようになってしまったため、商品の優位性を信じ込ませることが難しくなっているのだと思います。

優位性の無い商品を買わせるための「屁理屈」

マルチ商法ビジネスは、自分の下位の会員が商品を購入することによって収入が発生するビジネスですが、商品の優位性を証明できなくなってしまった今、「商品が良いから購入し、良い商品を人にもすすめることで収入が得られる」という従来のロジックでは下位会員を獲得することは非常に困難です。

そこで「商品が良いから」という理屈はこの際後回しにして、先に「収入が得られる」ことを前面に押し出してアピールし、「収入を得るために商品を購入する」というロジックに転換して行ったのでしょう。
こうして「人から人へ商品の良さを伝える」マルチ商法ビジネスは「自宅のPCで1日2時間の在宅ワーク」へと変貌したと考えられます。

それでも、商品が動かないことには収入は発生しません。
いくら「収入を得るための商品購入」とは言っても、商品そのものにまったく価値を見出せなければ、さすがに65万円分もまとめ買いには躊躇する人も少なくないでしょう。
そこで、商品の大量購入を「必然」とするためのロジックが必要になってきます。
ふたたび上記2007年当時の「NEXTページ」から引用してみます。

ハーバライフ製品は実は“ダイエット食品や健康食品”でななく【高機能なバランス栄養食】であることがご理解いただいていると思います。
私たちは“ハーブ定食”と呼んでいます!!
この“ハーブ定食”は皆様が現在食べておられる“お米やパン”と同じように【お食事】として作られたものです!!

●ハーバライフの製品は、【食事】である!【食事】【食事】【食事】【食事】【食事】!

どうせ死ぬまで何らかの食事はするし、する以上は何らかの「食費」はかかるから、私は、ハーブ定食に切り替えたんです。つまり、食費の支払い先を変えただけで、余分なお金はかけておりません。
まさにビジネス活動は<出費0円>でできるわけです!!

実質、お金はかかりますが、これ自体、【食費】です!

●「食費」のみでスタートできる!!というビジネスもあまり聞いたことがありません。ハーバライフの特徴です!!

ビジネスをスタートし成功させるためには<あなた自身が“ハーブ定食”を食事として習慣に取り入れる!!>という選択が必要です。
何回も言いますが、「食事」の【メニューチェンジ】ですね!
痩せる余地のない方だって、1食をハーブ定食に切り替える事が【重要】です。

だいぶ日本語が変ですが、原文のまま引用しました。

製品を作っているハーバライフ社自身が「栄養補給のお手伝いをする」「栄養補助食品」と説明している商品を、必死になって「健康食品ではなく【食事】」だと、繰り返して暗示にかけようとしているのがわかります。
製品購入は「食費」であって、「経費」でも「原価」でもない。食事は誰でもするものだから、実質の出費は「0円」。というとんでもない理屈で商品の大量購入を「必然」にしているのです。

当然のことながら、粉末飲料とサプリメントが「食事」であるわけがありません。ただの「栄養補給」にすぎません。
「食事」とは、お料理の味はもちろん、見た目や香り、温度なども楽しむものですし、手間をかけて料理をする時間も、食べながらの家族や友人との会話も「食事」の大切な要素のひとつです。
ただの健康食品を「食事」だと言い張るのも、粉末飲料とサプリメントのセットに「ハーブ定食」と名付けるのも、余りにもセンスがなさ過ぎると思いますが、こんな理屈に騙されてしまう人も中にはいるのでしょう。
スーパーバイザーになるために65万円分の商品を購入する時も、「1年分の食費を前払いするだけ。むしろお得」だと説得され、借金をしてでも買ってしまう人もいるようです。

もし「1年分の食費が65万円なら確かにお得かもしれない」と少しでも思ってしまった人は、ハーバライフの「週末社長」としては合格ですが、「借金女王」の読者としては不合格です。家計簿をつけてよくチェックしてみてください。

本当に年間65万円も食費に使っていますか?

ちなみに私の家計簿を見ると、年間の食費は約25万円です。
会社勤めの人に比べれば、家で食事する回数は多いと思いますが、そうケチケチと切り詰めているわけでもありませんし、時々外食もします。デザートやお菓子類も食べます。
そんな私にとって、65万円は約2年半分の食費です。
2年半もの間、毎日粉末飲料とサプリメントだけを「食事」として暮らして行くなんて、私には絶対不可能です。

いずれにしても、ハーバライフ・ビジネスの「週末社長」様は、こうして、毎日サプリメントと粉末飲料だけの「食事」を取りながら、パソコンの前に座って、日々ネットスパムに明け暮れることになります。

“新しい”マルチ商法ビジネスに未来はあるのか

不健康で陰湿なライフスタイル

2007年当時、ハーバライフ社のホームページに書かれていた文章をもう一度引用します。

ハーバライフは、高品質の栄養補助食品と化粧品の販売を通じて、すこやかで美しいライフスタイルをより多くの人々に伝えるために、ネットワークマーケティング (MLM)というビジネスを採用しています。

「すこやかで美しいライフスタイルをより多くの人々に伝えるため」のビジネスをしている人が、粉末飲料とサプリメントだけの【食事】をしながら、家で毎日ネットスパムをするような「不健康で陰湿なライフスタイル」を送っているのでは、シャレにもなりません。
みんながそんな生活を続けて、ひとり20人づつダウンラインをスーパーバイザーに昇格させて行けば、7段階下で日本の人口を突破してしまいます。しかし、1992年に日本で事業展開を始めたハーバライフは、20年以上経った今でも、これだけ大々的に会員勧誘活動を展開しています。誰もが大勢のダウンラインをどんどん獲得して、大儲けをする、というわけには行かないことは明白です。

何となく簡単に収入が得られそうな誘い文句に乗り、「収入を得るためにはスーパーバイザーになった方が良い」「製品購入代金は食費」だとアップラインに説得され、65万円払ってスーパーバイザーになる人はある程度いるかもしれません。
しかし、その分を回収できないまま辞めていく人も大勢います。
ハーバライフやニュースキンなどのマルチ商法の商品がネットオークションにたくさん出品されています。専用の「買い取りセンター」を経由して、安売りショップでもたくさん販売されています。
このようなマルチ商法ビジネスの商品の「安売りビジネス」が存在するのも、結局買い込んだはずの「食事」を完食できずに在庫として抱え込んでしまったり、資格維持のために不要な商品を買わざるを得ないディストリビューターがいるせいです。
多くのハーバライフ会員は、65万円払ってスーパーパイザーになったものの、結局その65万円の回収もできないまま、オークションや買取ショップで商品を処分して、赤字額を最小に食い止めて辞めていく人が圧倒的に多いのではないでしょうか。
そうでなければ、日本上陸から20年経った今では、日本人のほとんどがハーバライフの会員になっているはずで、大々的に会員勧誘活動をする意味がなくなってしまいます。

上述のように、65万円払ってスーパーバイザーになって、そこからダウンラインを20人以上獲得しなければ自分の「利益」にはならないわけですが、自分が65万円払ってスーパーバイザーになった時点で、アップラインには収入が発生しています。
まだハーバライフが日本に上陸したばかりの頃にビジネスを始めて、ある程度組織を固めることに成功した一握りの人たちにとっては、末端のダウンラインが更にダウンラインを獲得して高収入を得ることに成功してもらう必要はありません。一定の人数が入れ替わり立ち代り65万円払ってスーパーバイザーになってくれさえすれば、別にその人がダウンラインを獲得しようがしまいが、収入があろうがなかろうが関係ないのです。
ネットスパムで「儲かる」ことだけを大量に垂れ流し、興味を持った人をスパム行為を実行する「足軽」として使い、その「足軽」が65万円分の商品を購入すれば、後はどうでも良い、というのが、上位会員の本音ではないでしょうか。

上のチャート図にも書かれている、ホームページ購入代金の4,000円は、本来のハーバライフ・ビジネスとは関係のない費用です。
上位会員がドメインを取ってレンタルサーバを借り、切り分けたディレクトリに、名前だけ書き換えた同じ内容のWebページをアップロードしてあげるだけで、ひとり4,000円も取っているのです。10人から取れば4万円になりますから、場合によっては、ハーバライフ・ビジネスそのものよりも、余程稼げるかもしれません。
中にはこの「ホームページ代」とは別に、広告の出し方などを記した「マニュアル」を作って5,000円程度で買わせているケースもあるようで、このようなダウンラインへのディレクトリ販売ビジネスは、「副業の副業」とも言える、結構「オイシイ」商売だと思います。

ちなみに、私がこの「借金女王」を公開するために取得しているドメインと借りているサーバの料金は、あわせて年間約2,000円です。ひとり2.000円でディレクトリを使わせてあげられるのなら、1人で1年分ですから、かなり「オイシイ」話です。
ハーバライフの会員たちのホームページを見ると、中には無料レンタルサーバやプロバイダのWebスペースのディレクトリを切り分けて使っている物も結構あります。これこそ「元手0円」で始められるビジネスです。
65万円払ってスーパーバイザーになるところまで行かなくても、ディストリビューター登録をして4,000円でホームページを購入するダウンラインをたくさん獲得するだけでも「お小遣い稼ぎ」ぐらいにはなる可能性があります。

完全に変貌を遂げたマルチ商法(のようなもの)

こうなってくると、もはやハーバライフ本社が掲げる「人と人とのつながりを通じて商品を流通させる」というマルチ商法ビジネスの姿とは、似ても似つかないものです。
彼らの行っている「ビジネス」は、
「ネットスパムによってネットスパマーを集め、ネットスパムを行うためのツールを売りつけるビジネス」がハーバライフ・ビジネスであり、ただの健康食品を「食事」だという虚偽の説明によって大量購入させるという、詐欺に近い手口で強引に商品を流通させることで、かろうじて「マルチ商法(=連鎖販売取引)」の形態を維持している
というものに他なりません。

今、ネット上にはたくさんの「ネットで儲かる情報」が流通しています。その多くは「儲かる情報」を「売る」ことで儲けているビジネスで、どこの誰が書いたとも知れない「情報商材」が数万円という高額で売られています。
本来は商品を販売するビジネスだったはずのハーバライフ・ビジネスは、商品そのものの優位性を失ったことによって、このような「ネットで儲かるビジネス」のひとつに衣替えをして生き残ろうとしているのかもしれません。
「儲かる情報」の市場の中では、「商品」を持っているハーバライフ・ビジネスはちょっと珍しい物に見えます。商品の購入代金を隠すことで、初期費用を少なく見せることも可能です。
この「物珍しさ」がいつまで維持できるのかはわかりませんが、もしダメになってくれば、又別の形態を考え出すのかもしれません。

2007年に入り、このビジネス形態を一気にネット上に拡大させることをもくろんで、ハーバライフ会員たちが一斉にGoogle AdSenseに広告を出稿し始めました。しかし、余りにも大量に、余りにも胡散臭い広告文を出稿し過ぎたために不評と不信感を買い、対策サイトも登場しました。
さすがにGoogleにも苦情が多く寄せられたのでしょうか(私も何度かメールで訴えました)、2008年3月、ついにGoogleも連鎖販売取引の広告出稿を禁止しました。

「FC2テキストアド」などには2012年現在も出稿が見られますが、Googleへの出稿ができなくなったことは、「連呼型ネットスパム」による勧誘活動に大きな打撃を与えたことでしょう。

最近のマルチ商法ビジネス

その後、ツイッターでの連呼スパムを試みようとした時期もあったようですが、ツイッターはフォローされなければツイートを見てもらえないので、余り効果が無かったようで、現在はツイッター上での連呼スパムはあまり多くないように見受けられます。

一方、2011年頃からはフェイスブックでの勧誘活動が見受けられるようになってきました。
ツイッターと異なり、友だち登録をしていない人にもダイレクトメッセージが送れるので、これを利用して勧誘活動を行っているようです。
私もフェイスブックで、知らない人から「ぜひ聞いてほしいことがあります」というメッセージを受け取り、その人の何も書いていないフェイスブックのページから、ハーバライフの勧誘サイトへと誘導されたことがあります。
ですが、このようなたらい回し的な手法では、効率が悪いでしょうから、大きな流れにはならないと思われます。

2012年になって、「ノマドワーク」という言葉をよく聞くようになってきました。
特定の職場を持たず、ノマド(遊牧民)のようにPC1台だけを持って、オシャレなカフェを渡り歩きながら、カフェのテーブルをデスク代わりにして仕事をしているような人たちを指しています。
本来は、フリーランスのクリエイターのような人たちを想定した言葉だと思いますが、ここで考察してきたマルチ商法ビジネスの「在宅ワーク」も、ネットに繋がる環境があれば自宅ではなく「ノマドワーク」でも可能です。
ちょっと古臭いイメージの「在宅ワーク」という言葉を「ノマドワーク」に置き換えるだけで、オシャレで目新しいビジネスに見せることは可能だと思います。
実際、自称「ノマドワーカー」の多くがマルチ商法ビジネスに関わっている、といったネットの記事も出てきています。

新しい働き方として注目されている「ノマドワーク」が、マルチ商法ビジネス従事者に浸食されてしまわないことを願います。

これからのマルチ商法ビジネスがどこへ向かうのか、今後も見守って行きたいと思います。

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