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昨日は弁護士事務所に行く前に、一騒動あった。前日まで元気にひとり暮しをしていた祖母が、突然痴呆の症状に見舞われたのだ。おとといまで自分で煮炊きし、俳句を作り、庭の手入れまでしていたのに、昨日突然、わけがわからなくなり、トイレも行けなくなった。93歳という高齢なので、今まで元気だったことの方が奇跡なのだが、両親は商売をやっているので、多分私が介護の中心を担うことになるだろう。
そんなわけで、弁護士さんのところで任意整理の契約書と委任状を作ったものの、私の今後の生活が大きく変わりそうなので、具体的な話はもう少し待ってもらうことにした。
いずれにしても、弁護士さんが各社と和解し、具体的な返済計画が決まるのは3ケ月ほど先になる。
任意整理の場合の弁護士費用は、着手金として、整理する一社につき2万円、私の場合は5社あるので10万円かかる。他に書類作成などの費用がかかる。整理が完了すると、報酬として、着手金と同じ金額を払う。
借金を抱える身にとっては、決して安い金額ではないが、もちろん分割払いにも応じてくれるし、何よりしつこい取り立てから開放される。とりあえず、その場で4万円を払い、残りは3分割してもらうことにした。実際の返済は3ケ月先からになるから、弁護士費用の支払いと、借金の返済が重ならない。
弁護士さんからは、くれぐれも無理して払わないように念を押された。無理な時は「無理だ」と言え、と。支払いのために新たに借金するなど言語道断だが、しつこく言っても、新たに借金してしまう人が年に数人いるらしい。もちろん、債務整理中に貸すような業者だから、「トイチ」とかそれ以上の「危ない」業者しかいない。
債務整理中に借金してしまったが、担当の弁護士さんに言い出せず、別の弁護士さんに相談するような人も少なくないそうだ。
祖母の介護に専念することになるとますます収入を得るのが難しくなるので、破産でもすんなり認めてもらえる、とアドバイスも貰った。私は会社の破産申立をやった経験があるから、自分で手続きをやって、弁護士さんとは代理人の契約だけにすれば、費用もそんなにかからないらしい。
自分の仕事の法人化も目標にしているし、前の会社整理の経験から、あまり裁判所には行きたくないと思っているので、できれば破産は避けたいところだが、祖母の状況によっては、そんなことも言ってられなくなるかもしれない。
破産と整理の両方を視野に入れながら、これからの自分の生活を見極めることが、当面の課題だ。
3日土曜日に、弁護士から言われていた絵画購入にまつわる経緯書(詳しくは「History
of My 借金」の1995年のあたりをご参照ください)をメールで送った。
債務整理に際して、絵画、宝石、ブランドバッグなどを購入していた場合は、債権者から返品を求められる場合があるそうだ。私の場合は、販売元とモメて、商品は手元にないので、その経緯を弁護士に了解してもらうのがこの経緯書作成の目的となる。
6日火曜日。朝9時過ぎに母が泣きながら電話をしてきた。
その日も祖母のことで実家に行くことになっていたので、最初は祖母の様態の急変を告げる電話なのかと思ったが、よく聞くとそうではない。
原因は、債権者のN信販からの電話だった。
私は約3年前、信販会社5社と再契約してもらった。そのうち2社はすでに完済済みで、残った3社のうち2社は流通系のS社とM社だ。この2社は再契約とはいっても、S社には簡単な念書にサインしただけ、M社とは、電話で口約束しただけだった。
しかし、N信販だけは公正証書を作り、連帯保証人の印鑑証明の提出などを求められた。その時、母に連帯保証人になってもらっていた。
この日のN信販から母への電話は以下のようなものだったそうだ。
母は「娘が債務整理を弁護士に依頼したので、弁護士からの連絡を待ってくれ」と言ったのだが、相手は「本人が弁護士に頼もうが、整理をしようが、うちには関係ない。うちには連帯保証人に請求する権利があるのだから、払うまで請求しつつげてやる」そして、「今すぐ払う日を言え」と脅迫的に迫られたそうだ。
母は祖母のことで急いで病院に行かなくてはならなかったので、その旨を告げて「後で連絡する」と言ったものの、N信販は「家族が病気だろうが、死のうが関係ない。支払日を約束しない限り切らない」と、譲らない。
母は半ば一方的に電話を切って、私に連絡してきたのだ。
もともと気が弱い人なので、脅迫を受けたかのように怯えて泣いていた。
すぐに弁護士さんに相談したところ、弁護士さんからの通知は5日には届いているはずだ、とのこと。
連帯保証人が赤の他人ならともかく、実の母親なのがわかっていながら、そこまで脅迫的な督促をかけるのはきわめて悪質だ、と驚いていた。
天下のN信販が、まさかそんな脅迫的なことをして来るなんて私も考えていなかった。
すぐに、母の委任状も弁護士さんに送り、その後N信販からの「脅迫電話」はなくなったが、母は電話が鳴るとまだドキドキするそうだ。母に悪いことをしてしまった。
今のところ、弁護士さんの連絡待ちの状態が続いているので、債務整理に関しては書くことがない。
だから、弁護士さんについてちょっと書いてみようと思う。
私が債務整理をお願いした弁護士さんは、なかなかいい方だ。
見た目は正直言ってパッとしない。リストラを心配している、くたびれたサラリーマンのおじさん、と言った感じだ。
スーツもそんなに高級なものを着ているわけではない。
たまたま私が最初に法律相談所を訪れた時の当番弁護士さんで、事務所が家の近くだったので、この方に債務整理をお願いすることにしたのだが、法律相談の時の印象が悪ければ別の方をお願いしただろう。
私は専門家が専門家然としてふんぞり返っているのが大嫌いである。同じ専門家同士ならともかく、専門外の人間に専門用語を並べ立てるような態度は腹が立つ。
これは、別に弁護士に限ったことではなく、役所に行った時とか、パソコンショップに言った時とか、ちゃんと置き換えのきく易しい日本語があるにも関わらず、あえて専門用語を使ってこちらを煙に巻くような態度の人がいる。
私は専門外の人に対して、専門用語を使わずに自分の専門をきちんと説明できる人こそが本当の専門家だと思う。専門用語を使う時は誰にでもわかる説明をつけるべきだ。
私のお願いした弁護士さんは、最初から極力専門用語は使わないで説明することを心がけてくれているようだった。使う場合は必ず先にその意味を説明してくれた。
資格や免許を取って「専門家」になるということは、その専門知識を生かして働くということであって、「専門家になること」が目的ではないはずだ。専門外の人々に自分の「専門知識」を役に立ててもらってこそ、その人の「専門性」に価値が出てくるのであって、自分の「知識」を知らない人に押し付けているだけでは意味がない。
狭い世界にいると、自分の使っている言葉がどこに行っても通用するような気になってしまうこともあるだろう。政治家の「問題発言」もたいていは、そのズレに当人が気付いていないことで起こるのだと思う。
私もパソコン教室で初心者の方に教えていると、「ダブルクリックしてください」なんて、ポロッと言ってしまうことがあるが、初心者には「ダブルクリック」なんてわからないのだ。
自分の知らない言葉を当たり前のように使われてしまうと、敷居の高さや苦手意識が助長されてしまう。
そういう非専門家の気持ちに立てない専門家は本当の専門家ではない。
「立場」ではなく「気持ち」に立つのだ。
私自身のパソコンがまったく知らなかった時の「立場」に帰っても、私はパソコンに興味深々で雑誌を見たり、人に聞いたりして、どんどん色々なことを自分で覚えてしまったのだから、「難しそうだから教室に通ってゼロから教えてもらおう」という人の「気持ち」はやはりわからない。
でも、わかるように努力しなければならないと思う。
私は文学を専攻していたので、人の気持ちや感情をとても価値あるものだと考えているが、「理論」の世界で生きている人には「つまらない感情論」だと一蹴されることがある。
でも、専門外の人の気持ちをわかるためには、心の広さや、豊かな想像力・感受性が必要だと思う。
自分の住んでいる世界がいかに狭いかを自覚し、常に外から自分を見直す気持ちのない人に、真の専門家は勤まらないと思う。
ずっと手書きの家計簿をつけていたのだが、やっとPCに移行した。
会社の帳簿をつけていたせいか、家計簿にも色々な機能を求めてしまって、これまで満足行くソフトに出会えなかったことが、これまで手書きの家計簿をつけていた理由だった。お金を出せば市販のいいソフトも買えるが、それは本末転倒のような気がする。excelでマクロを組むほどの力もないし...
それが、今回PCに移行することができたのは、私にとって納得の行くフリーソフトをみつけたからだ。
費目や複数口座が自由に設定できるし、予算管理もできる。もちろん借金の返済もちゃんと管理できるソフトで、これが本当にフリーソフトなのか、と思えるほど充実している。
もし、家計簿ソフトをお探しの方は、ぜひお試しください。
※このソフトは現在はシェアウエアになっています。それでも市販ソフトよりはずっと安いので、新たに家計簿ソフトを購入しようと考えている方にはおすすめです。このサイトの「節約術」のページからダウンロードページへ行けます。(2001年7月)
家族や同居人と話し合った結果、私が実家に戻ることになった。
祖母の介護には体力も必要だし、思った以上に費用もかかる。
同居人の方も、別れた妻との間の子の心臓病がおもわしくなく、術後のリハビリに男手が必要なので、1〜2年間子供のそばに行くことになった。ずっと精神的な支えになってくれていた恋人と離れて暮らすのはかなり辛いものがある。
実家に戻れば、生活費はもちろん浮くが、その分以上に祖母の介護費用がかかる。
介護保険という制度は、保険料を貰える制度ではなく、お金を払う制度である。
「要介護5」の認定を受け、仮に50万円分のサービスを受ける権利を得た、ということは、自分で5万円を払う、ということを意味する。認定が「要介護1」で受けられるサービスは5万円分だったら、自分が払う額は5000円、ということになる。介護保険のおかげて、それまで自治体が高齢者向けに行っていた無料のサービスも、ほとんどが民間に移され、介護保険に組み込まれた有料サービスになってしまった。
ご高齢の家族をお持ちの方は、介護保険のことをよく調べておくことをおすすめしたい。
月末なので、弁護士費用の振込みをしなければならないが、約束した金額が用意できなかった。
祖母のことで仕事がほとんどできなかったことに加え、祖母の入院している病院や関連の役所が交通の不便なところにあり、ちょうど弁護士に支払うべき分がタクシー代になってしまった。
実家に戻ってみないと、どのくらいの生活費がかかるかわからないが、場合によっては再度弁護士と月々の支払額について相談しなくてはならないかもしれない。
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